はじめてお風呂の蛇口を交換する人が1度で成功する交換マニュアル
私たちは、多くのお客様のお風呂の蛇口を交換してきました。
そのうち、ほとんどのお客様が、
「水栓やハンドルの付け根から水が漏れている」
「ハンドルを回しても水が止まらなくなった」
「錆や水アカで汚れているのできれいにしたい」
といった理由でお風呂の蛇口交換をご依頼されています。
もしかしたら、あなたも上記のようなご理由で、この記事を読んでくださっているのではないでしょうか?
水道の蛇口交換は、私たちのような水道業者に頼むと工賃が1万円〜2万円程度必要になります。
その代わり、蛇口交換を業者に依頼すると、経験豊富なプロが確実・迅速に作業をして、しっかり保証もしてくれるので安心です。
しかし何かとお金がかかるこのご時世、節約できるものは節約したいのが本音ですよね?
実はこの蛇口交換、業者に頼らなくても自分で交換することができるんです。
ただ、蛇口を何度も交換したことがある人は、そう多くありません。
おそらく、蛇口交換を考えている多くの方が、はじめての蛇口交換に挑戦するのではないでしょうか。
はじめての蛇口交換となると、水回りの慣れない作業になるため、不安ですよね…。
そこで、この記事では、はじめての蛇口交換を考えているあなたのために、自分で簡単に蛇口を交換できる手順を解説していきます。
ぜひ最後までご覧くださいね。
お風呂の蛇口の取り付けタイプは2種類
蛇口交換をするには、まず新しい蛇口を準備する必要がありますね。
新しい蛇口を選ぶ段階でご注意いただきたいのは、蛇口の取り付けタイプです。
お風呂の蛇口の取り付けタイプと、新しい蛇口の取り付けタイプが同じでないと、蛇口交換はできません。
そのため、お風呂の蛇口を交換するには、まずは蛇口の取り付けタイプを理解する必要があります。
お風呂の蛇口の取り付けタイプは、壁付き水栓とデッキ水栓の2種類です。
壁付き水栓 | デッキ水栓 |
|
|
基本的には、取り付けタイプが合っている蛇口なら、どの蛇口にも交換することができます。
上の表を参考に、あなたの家のお風呂がどの取り付けタイプなのかを把握しておきましょう。
すぐに取り付けタイプごとの蛇口の交換手順をご覧になりたい方はこちら↓からスクロール
上の表を見てもわからない場合は、特殊な取り付けタイプである可能性もあります。
間違った蛇口を買ってしまうと、それこそムダな出費になってしまうので、ムリせず業者へ蛇口交換を依頼しましょう。
業者があなたのお家のお風呂に適合した蛇口を間違いなく選んでくれますし、短時間で交換作業を済ませてくます。
お困りの際は、業者への依頼も検討してみてください。
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オススメの蛇口3選
取り付けタイプについてわかったところで、いよいよどの蛇口にするか決めたいところですが、どの取り付けタイプも商品がたくさんあってメーカーも値段もバラバラ。
「自分のお家のお風呂に合った取り付けタイプだと、どの蛇口が人気なの?」
と気になりませんか?
そこで、水道屋の目線からオススメできるような、価格面、機能面で優れ、よく選ばれている蛇口を3つ、ピックアップしたのでご紹介します!
TOTO 浴室水栓 TBV03401J
取り付けタイプ:壁付き水栓
取り付けピッチ:200mm+25/-40
段差や隙間が少ないので掃除がしやすく、高級感あるデザインが魅力です。
気に入った温度のお湯をすぐに出すことができるサーモスタット付きシャワー水栓。
LIXIL 2ハンドルシャワーバス水栓 BF-651(250)-RU
取り付けタイプ:壁付き水栓
シンプルな構造によりコストパフォーマンスに優れた2ハンドル水栓。
防カビホース使用のため清潔を保つことができ、賃貸などの蛇口交換にオススメです。
TOTO TBV03423J1
取り付けタイプ:デッキ水栓
取り付けピッチ:85mm、100~102mm、120mm
気に入った温度のお湯をすぐに出すことができるサーモスタット付きシャワー水栓。
台座がスカート上になっているので掃除がしやすく清潔を保つことができます。
お風呂の蛇口を簡単に交換する手順
お風呂の取り付けタイプに適合した蛇口を準備することはできたでしょうか?
それではいよいよ、交換手順を解説していきます!
壁付き水栓の交換手順
壁付き水栓の交換手順から説明していきます。
- 水道の元栓を閉める
- 古い蛇口を取り外す
- 古い取り付け脚を取り外す
- 新しい取り付け脚を取り付ける
- 新しい蛇口を固定する
- スパウトやシャワーホースを取り付ける
- 水道の元栓を開ける
- 新しく取り付ける蛇口
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
- 別売りのシールテープ
- 使い捨ての歯ブラシ
- 雑巾
1.水道の元栓を閉める
まずは家の水道の元栓を閉めます。
水道の元栓は、戸建住宅の場合、屋外に水道メーターと一緒に埋め込まれている場合が多いです。
マンションやアパートなど、集合住宅の場合は、玄関の脇にあるパイプシャフトの中に水道の元栓が入っています。
水道の元栓を見つけたら、時計回りに回すと水道の元栓が締まります。
家全体の水道の元栓とは別に、浴室や蛇口などに個別で止水栓がついていることもあります。
その場合は、浴室や蛇口の止水栓を閉めても大丈夫です。
ただ、止水栓が硬く閉まっていて、ムリに開けようとして破損してしまうといったケースもあるようです。
そのような時は、無理せず水道の元栓を操作して水を止めましょう。
2.古い蛇口を取り外す
古い蛇口の本体を取り外します。
ナットで固定されており、モンキーレンチで取り外すタイプのものが多いです。
3.古い取り付け脚を取り外す
古い取り付け脚を、反時計回りに回して取り外します。
硬く固定されていてなかなか回せない場合は、モンキーレンチなどを使って回してください。
ムリに力を入れて回してしまうと、配管の中のソケットごと外れてしまう場合があるので注意してください。
古い取り付け脚が外れたら、使い古しの歯ブラシを使って配管に残っているシールテープや汚れを掃除してください。
シールテープが残っていたりすると、水漏れの原因になるのでご注意ください。
4.新しい取り付け脚を取り付ける
新しい取り付け脚に、シールテープを時計回りに7回〜10回程度巻きつけてください。
巻きつけたら、配管に新しい取り付け脚を差し込み、時計回りに手で回してください。
このとき、反時計回りに回してしまうと、水漏れの原因になります。
そのときは、シールテープを巻き直す必要がありますのでご注意ください。
取り付け脚は、手で回せないくらいまで回したら、モンキーレンチを使い、時計回りでへの字型に固定してください。
このときも、反時計回りに回さないよう注意します。
5.新しい蛇口を固定する
蛇口本体を取り付けます。
左→右の順に取り付け、蛇口本体が水平になるよう調整してください。
水平になるよう調整する際は、画像の方向と同じように動かして調整してください。
逆方向に動かしてしまうと、シールテープがめくれてしまって水漏れの原因になります。
その場合は、シールテープを巻くところからやり直してください。
本体が水平になったら、本体を固定します。
6.スパウトやシャワーホースを取り付ける
新しい蛇口に付属しているスパウトやシャワーホース、シャワーヘッドを取りつけてください。
7.水道の元栓を開ける
1で閉めた水道の元栓を開けてください。
これで交換作業は完了です。
慎重に作業すれば、ミスせずに作業を進めることができるかと思います。
しかし、古い取り付け脚の取り外しや、新しい取り付け脚の取り付けは、上手く行かない方が多く、失敗すると水漏れの原因になります。
取り付けに自信のない方は、すぐにご相談ください。
電話一本でかけつけ、水漏れ修理と合わせて、新しい蛇口の取り付けを承ります。
デッキ水栓の交換手順
デッキ水栓の交換手順を解説していきます。
- 水道の元栓を閉める
- 点検口を開ける
- 古い蛇口を取り外す
- 新しい蛇口の台を取り付ける
- 新しい蛇口を取り付ける
- スパウトやシャワーホースを取り付ける
- 点検口を閉じる
- 水道の元栓を開ける
- 新しく取り付ける蛇口
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
- 雑巾
1.水道の元栓を閉める
まずは家の水道の元栓を閉めます。
水道の元栓は、戸建住宅の場合、屋外に水道メーターと一緒に埋め込まれている場合が多いです。
マンションやアパートなど、集合住宅の場合は、玄関の脇にあるパイプシャフトの中に水道の元栓が入っています。
水道の元栓を見つけたら、時計回りに回すと水道の元栓が閉まります。
家全体の水道の元栓とは別に、浴室や蛇口などに個別で止水栓がついていることもあります。
その場合は、浴室や蛇口の止水栓を閉めても大丈夫です。
ただ、止水栓が硬く閉まっていて、ムリに開けようとして破損してしまうといったケースもあるようです。
そのような時は、無理せず水道の元栓を操作して水を止めましょう。
2.点検口を開ける
お風呂にある蛇口の点検口を開けます。
蛇口の点検口は、一般的にはデッキ水栓の下に設置されており、シャンプーや掃除用具などを置くスペースとして利用されていることが多いです。
点検口を見つけたら、ドライバーなどで固定具を外し、点検口を開けます。
3.古い蛇口を取り外す
点検口を開ると、デッキ水栓の裏から伸びるホースと、水やお湯の給水管が繋がっています。
ナットを緩めると、ホースと給水管を取り外すことができるので、レンチでナットをゆるめてください。
ナットの部分にはホースカバーがかけられている場合がああります。
カバーがかけられている場合は、カッターなどで切り込みを入れて取り外して下さい。
ホースと給水管を取り外したら、デッキ水栓本体を取り外します。
デッキ水栓は裏側からナットで固定されている場合が多いので、ナットを立水栓取り付けレンチを使って取り外します。
ナットを外すことができたら、蛇口本体を引き抜いてください。
4.新しい蛇口の台を取り付ける
新しい蛇口の台を取り付けます。
古い蛇口の固定方法と同じように、裏側からナットで固定するタイプの台が多いので、立水栓取り付けレンチを使い、ナットを締めて固定します。
新しい蛇口の台は、止水栓の役割を果たすものもあります。
その場合は、取り付けが完了したら必ず止水栓を開け閉めして、開通チェックを行って下さい。
5.新しい蛇口を取り付ける
新しい蛇口の台の上から蛇口本体を取り付けます。
台と本体をつなぐナットを締めて固定してください。
本体を固定したら、蛇口から伸びるホースと給水管を接続します。
この際、給水管との繋ぎ目のパッキンが劣化してボロボロになっていることがあります。
その場合は、新しいパッキンを購入して給水管とホースの繋ぎ目に取り付けてください。
新しい蛇口にホースカバーが付属している場合があります。
その場合は、新しいホースカバーをかけて固定して下さい。
6.スパウトやシャワーホースを取り付ける
新しい蛇口に付属しているスパウトやシャワーホース、シャワーヘッドを取りつけてください。
台を覆うカバーが付属している場合は、カバーを取り付けてください。
7.点検口を閉じる
2で開けた点検口を閉じてください。
8.水道の元栓を開ける
1で閉めた水道の元栓を開けてください。
これで交換作業は完了です。
点検口や中の給水管の配置によっては、ナットの取り外しや締め付けが難しい場合があります。
自信がない場合は、すぐにご相談ください。
電話一本でかけつけ、水漏れ修理と合わせて、新しい蛇口の取り付けを承ります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、はじめての方でもお風呂の蛇口を交換することができるよう、蛇口の選びかたと交換のしかたについてご説明しました。
お風呂の蛇口の交換は、冒頭でお伝えしたように、はじめての方でもできる作業です。
しかし、水回りの作業は、失敗したときが怖いです。
水漏れで服がびちゃびちゃになってしまう可能性もありますし、配管などを破損してしまうと修理費用が2万〜3万円余計にかかってしまうことも。
自分でお風呂の蛇口を交換すると、確かに1万〜2万円の工事費用が節約できます。
しかし失敗してしまった場合は自己責任。
この記事に記載されている蛇口交換方法をご覧いただき、
「ちょっと私には難しいかも…」
「やり方は分かったけど、うまくやれる自信がないなあ」
と思った方は、無理せず水道業者を頼りましょう。
間違いなくあなたのお家のお風呂に適合した蛇口を選んでしっかり交換してくれますし、軽い水漏れ程度なら部品交換だけで直り、結果的に安くなるケースも多いんです。