はじめてキッチンの蛇口を交換する人のための交換手順と選び方マニュアル
今あなたがお使いのキッチンの蛇口は、どのようになっていますか?
蛇口からポタポタと水漏れがあったり、古くなって不潔さや不便さを感じている方の多くが、蛇口交換を検討しています。
実際に蛇口を交換した方に聞くと、「水漏れが解消された」「便利でキレイな蛇口を毎日使うことができて気持ちいい」と、非常に満足したと話す方がほとんどです。
あなたの悩みも、きっとキッチンの蛇口を交換すれば解決することでしょう。
しかし、蛇口の交換を何度も経験したことがある方はそう多くありません。
「蛇口を新しくしたいけど、どうやって交換したらいいかわからない…」
「蛇口の形も値段もぜんぜん違うけど、どれを選んだらいいの?」
「交換って自分でもできる?業者に頼んだらいくらかかるの?」
むしろこのような疑問を持つのではないでしょうか?
キッチンの蛇口交換を業者に頼んだ場合、蛇口本体をのぞいた工賃は10,000円〜ほどかかるんです。
しかし、蛇口の交換は特に特別な工具は必要ないので、自分で交換することで工賃を節約することもできます。
この記事では、はじめての蛇口交換を考えているあなたのために、蛇口の種類や選び方、自分で簡単に蛇口を交換できる手順の解説をしていきます。
それではまいります!
はじめての蛇口選び!取り付けタイプで選ぼう
蛇口交換をするには、まず新しい蛇口を準備しなければいけません。
しかし、いざホームセンターや通販で蛇口を購入しようと調べてみると…
「混合栓?壁付?ツーホール?穴径?」
といった、聞き慣れない言葉が多く出てきて、困ってしまいますよね。
蛇口を購入するときは、取り付けタイプや取り付け穴径がキッチンに合ったものを選ぶ必要があります。
キッチンに合わない蛇口を購入してしまうと、後から別売りのアタッチメントが必要になってしまったり、購入した蛇口がキッチンに取りつけられないことも。
そのような失敗を防ぐには、まずはキッチンの蛇口の取り付けタイプを理解しましょう。
取り付けタイプの種類
台付き | 壁付き | |
ワンホール | ツーホール | |
・取り付け穴が1つ ・取り付け穴径は 33mm〜39mm |
・取り付け穴が2つ ・取り付け幅は 201〜205mm |
・配管が壁に2つ ・取り付け幅 105〜225mm |
基本的には、取り付けタイプと取り付け穴径などが合っている蛇口なら、交換することができます。
上の表を参考に、あなたの家のキッチンがどの取り付けタイプなのかを把握しておきましょう。
すぐに取り付けタイプごとの蛇口の交換手順をご覧になりたい方はこちらから
上の表を見てもわからない場合は、特殊なタイプや穴径のものである可能性もあります。
間違った蛇口を買ってしまうと、それこそムダな出費になってしまうので、ムリせず業者へ蛇口交換を依頼しましょう。
業者があなたのお家のキッチンに適合した蛇口を間違いなく選んでくれますし、短時間で交換作業を済ませてくます。
また、蛇口の軽い水漏れ程度であれば、軽い部品交換で済むケースも実は多いんです。
結果的に費用が安くなることも多いので、お困りの際は業者への依頼も検討してみてください。
オススメの蛇口5選
取り付けタイプや穴径についてわかったところで、いよいよどの蛇口にするか決めたいところですが、どの取り付けタイプも商品がたくさんあってメーカーも値段もバラバラ。
「自分のお家のキッチンに合った取り付けタイプだと、どの蛇口が人気なの?」
と気になりませんか?
そこで、水道屋の目線からオススメできるような、価格面、機能面で優れ、よく選ばれている蛇口を5つ、ピックアップしたのでご紹介します!
KVK|流し台用シングルレバー式混合栓 KM5011T
取り付けタイプ:台付ワンホール
取り付け穴径:φ36〜φ38
大きなリング状のハンドルが持ちやすいのでキッチンでの作業がストレスフリーに。
泡を含んだやさしい泡沫吐水なので水ハネが少なく、節水効果もあります。
LIXIL|INAX 浄水器内蔵シングルレバー混合水栓 RJF-871Y
取り付けタイプ:台付ワンホール
取り付け穴径:φ35〜φ39
よく使うハンドル正面の位置で「水」を出す省エネ設計のエコハンドルタイプです。
掃除がしやすいように台座がスカート状になっているので、ストレスフリーでお手入れできます。
TOTO|台付シングル混合水栓 TKGG32EBS
取り付けタイプ:台付ワンホール
取り付け穴径:φ35〜φ39
手になじみの良いハンドルデザインなので扱いがしやすく、流線型で掃除しやすい形状です。
吐水切り替えがしやすく、小型で高性能な浄水カートリッジを内蔵しています。
TOTO|TOTO キッチン用水栓 TKGG33E
取り付けタイプ:台付ツーホール
取り付け穴径:φ23〜φ27
取り付け幅:201mm〜205mm
芯々230±2
手になじみの良いハンドルデザインに掃除しやすい形状です。
水と湯の境にクリック感があり、水と湯をきちんと使い分けることができます。
これにより、無意識にガスや電気などを消費するのを防ぐことができます。
TOTO|壁付シングル混合水栓 TKGG30E
取り付けタイプ:台付ワンホール
取り付け幅:105mm〜225mm
大きなリング状のハンドルが持ちやすいです。
水と湯の境にクリック感があり、水と湯をきちんと使い分けることができます。
これにより、無意識にガスや電気などを消費するのを防ぐことができます。
キッチンの蛇口を簡単に交換する手順
キッチンの取り付けタイプに適合した蛇口を準備することはできたでしょうか?
それではいよいよ、交換手順を解説していきます!
台付き水栓の交換手順から説明していきます。
台付き水栓の交換手順
台付きワンホールタイプの蛇口の交換手順を解説していきます。
- 水道の元栓を閉める
- キッチンの止水栓を閉める
- 止水栓からホースを外す
- 古い蛇口を取り外す
- 新しい蛇口本体取り付ける
- 止水栓にホースを取り付ける
- キッチンの止水栓を開ける
- 水道の元栓を開ける
- 新しく取り付ける蛇口
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
- バケツ
- 雑巾
1.水道の元栓を閉める
まずは家の水道の元栓を閉めます。
水道の元栓は、戸建住宅の場合は屋外の地中に水道メーターと一緒に埋め込まれている場合が多いです。
マンションやアパートなど、集合住宅の場合は、玄関の脇にあるパイプシャフトの中に水道の元栓が入っています。
水道の元栓を見つけたら、時計回りに回すと閉まります。
2.キッチンの止水栓を閉める
キッチン台下にある止水栓を、時計回りに回して閉めます。
ハンドルを回すタイプのものや、マイナスドライバーで回すタイプのものがあります。
3.止水栓からホースを外す
止水栓に取り付いているソケットのナットを、モンキーレンチで取り外します。
するとホースを取り外す事ができます。
このとき、ホースに残った水が流れてくる可能性があるので、バケツを下に置いておきます。
銅管ホースの場合は、ふたつの銅管を中央に引き寄せておきます。
4.古い蛇口を取り外す
蛇口をキッチンの裏側から固定しているナットをモンキーレンチで取り外します。
ナットを取り外したら、古い蛇口をキッチン台から引き抜いて取り外します。
5.新しい蛇口本体取り付ける
新しい蛇口の取り付けアダプターを、キッチン台の取り付け穴に挿入します。
アダプターをボルトで固定し、新しい蛇口本体を差し込んでネジで固定します。
6.止水栓にホースを取り付ける
止水栓に新しい蛇口の付属品のソケットを、ナットで固定し取り付けます。
ソケットにホースを差し込み、シャワーホースにシャワーホースソケットを取り付けます。
7.キッチンの止水栓を開ける
2で閉めたキッチンの止水栓を反時計回りに回して開けます。
8.水道の元栓を開ける
1で閉めた水道の元栓を開けます。
無事に交換はできたでしょうか?
ここでは台付きワンホールタイプの蛇口の交換方法を説明しました。
台付きツーホールタイプの蛇口の交換方法も、基本的にはワンホールタイプの交換方法と同様の手順で取り付ける事が可能です。
壁付き水栓の交換手順
壁付きタイプの蛇口の交換手順を解説していきます。
- 水道の元栓を閉める
- 古い蛇口の本体を取り外す
- 古い蛇口の取り付け脚を外す
- 新しい取り付け脚を配管に取り付ける
- 蛇口本体を取り付ける
- 水道の元栓を開ける
- 水漏れを確認する
- 新しく取り付ける蛇口
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
- 立水栓取付レンチ
- 別売りのシールテープ
- 使い捨ての歯ブラシ
- 雑巾
1.水道の元栓を閉める
まずは家の水道の元栓を閉めます。
水道の元栓は、戸建住宅の場合は屋外の地中に水道メーターと一緒に埋め込まれている場合が多いです。
マンションやアパートなど、集合住宅の場合は、玄関の脇にあるパイプシャフトの中に水道の元栓が入っています。
水道の元栓を見つけたら、時計回りに回すと閉まります。
2.古い蛇口の本体を取り外す
古い蛇口の本体を取り外します。
ナットで固定されており、モンキーレンチで取り外すタイプのものが多いです。
3.古い蛇口の取り付け脚を外す
古い取り付け脚を、反時計回りに回して取り外します。
固く固定されていてなかなか回せない場合は、モンキーレンチなどを使って回してください。
ムリに力を入れて回してしまうと、中のソケットごと外れてしまう場合があるので注意してください。
古い取り付け脚が外れたら、使い古しの歯ブラシを使って配管に残っているシールテープや汚れを掃除してください。
4.新しい取り付け脚を配管に取り付ける
新しい取り付け脚に、シールテープを時計回りに7回〜10回程度巻きつけてください。
巻きつけたら、配管に新しい取り付け脚を差し込み、時計回りに手で回してください。
このとき、反時計回りに回してしまうと、水漏れの原因になります。
そのときは、シールテープを巻き直す必要がありますのでご注意ください。
取り付け脚は、手で回せないくらいまで回したら、モンキーレンチを使い、時計回りでへの字型に固定してください。
このときも、反時計回りに回さないよう注意します。
5.蛇口本体を取り付ける
蛇口本体を取り付けます。
左→右の順に取り付け、蛇口本体が水平になるよう調整してください。
水平になるよう調整する際は、画像の方向と同じように動かして調整してください。
逆方向に動かしてしまうと、シールテープがめくれてしまって水漏れの原因になります。
その場合は、シールテープを巻くところからやり直してください。
本体が水平になったら、本体を固定します。
6.水道の元栓を開ける
1で閉めた水道の元栓を開けてください。
7.水漏れを確認する
蛇口をひねって水を出し、配管部分などから水漏れがないか確認してください。
無事に交換はできたでしょうか?
ここでは壁付き水栓の交換手順を説明しました。
取り付けに自信のない方は、すぐにご相談ください。
電話一本でかけつけ、水漏れ修理と合わせて、新しい蛇口の取り付けを承ります。
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まとめ
いかがでしたか?
今回は、はじめての方でもキッチンの蛇口を交換することができるよう、蛇口の選びかたと交換のしかたについてご説明しました。
蛇口を選ぶときは、あなたのお家のキッチンの取り付けタイプにご注意くださいね。
取り付けタイプが適合すれば、ハンドルタイプの蛇口をレバータイプの蛇口に変えることもできます。
どんな蛇口に交換すれば、キッチンでの作業が楽になるか?
といったことを想像しながら、費用とも相談してあなたに合った蛇口を見つけてください。
蛇口の交換は、あまり難しくない作業ではあります。
しかし、水回りの作業は、失敗したときが怖いです。
水漏れで服や床がびちゃびちゃになってしまう可能性もありますし、配管などを破損してしまうと修理費用が20,000円〜ほど余計にかかってしまうことも。
自分で蛇口を交換したら、10,000円〜ほどの工事費用が節約できます。
しかし、慣れない作業に自信があまり持てない方は、無理せず水道業者を頼りましょう。
間違いなくあなたのお家のキッチンに適合した蛇口を選んでしっかり交換してくれますし、軽い水漏れ程度なら部品交換だけで直り、結果的に安くなるケースも多いんです。
お困りの際は、ぜひお気軽にご相談くださいね。