今すぐ解決!蛇口が空回りして水が止まらない・出ないときの修理術
蛇口が空回りして水が止まらない方はまずは緊急処置で水を止めましょう。
「洗面所の蛇口のハンドルがクルクル回るのに水が出ない…」
「お風呂の蛇口のお湯の方だけハンドルが空回りする…」
「水が止まらなくなった!頭が真っ白!」
あなたは今、このようなことでお困りではないでしょうか。
蛇口のハンドルが空回りすると、水を使いたいのに使うことができなかったり、蛇口から出てくる水を止めることができずに途方に暮れてしまいますよね。
「いったい私が何をしたというんだ…」
という気持ちになってしまうのもムリはないと思います。
実際のところ、蛇口のハンドルが空回りしてしまう原因の大半は経年劣化によるものです。
そしてその空回りしてしまう蛇口を直すには、蛇口の部品交換が必要です。
部品は蛇口の種類によっては自分で交換することができますが、業者の力に頼らざるを得ない場合もあります。
この記事では、空回りしてしまう蛇口の修理方法と、業者に修理してもらった方がいいケースをわかりやすくご紹介していきます。
自分で直すときの注意点や途中で心が折れてしまったときの対処法もお伝えしていきますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
それではまいります!
まずはこれやる!空回りして水が止まらないときの緊急措置
蛇口のハンドルが空回りして水が止まらないときは、まずはハンドルを回す以外の方法で今すぐ水を止めましょう。
水を止める緊急処置の必要が無い方は、こちらをタップして蛇口が空回りする原因と修理方法へスクロール
止水栓で水を止める
蛇口には止水栓がついていることが多いです。
下の図を参考に水道の止水栓を探して、水を止めましょう。
蛇口に止水栓がついていない場合は、すぐに世帯全体の水道の元栓を止めましょう。
止水栓は時計回りに回すと閉めることができます。
マイナスドライバーを使って操作するタイプの止水栓が多いので、マイナスドライバーを使って時計回りに回しましょう。
この際、止水栓がなかなか回らないからといって、力を入れてムリに止水栓を回すことは避けてください。
止水栓にムリに力を加えると、止水栓やその周りの配管などが折れてしまう可能性があります。
もし止水栓やその周りの配管を破損してしまうと、そこから水漏れが発生したり、芋づる式に不幸なトラブルが次々と起こってしまう可能性があります。
止水栓が固くてなかなか回らない場合は、世帯全体の水道の元栓を止めましょう。
水道の元栓で水を止める
水道の元栓の場所は、あなたの家が戸建てか集合住宅かによって異なります。
水道の元栓を見つけたら、時計回りに元栓を回して世帯全体の水を止めましょう。
水道の元栓が硬くて回せない場合は、すぐに水の110番救急車にお電話を。
スタッフが地域を巡回しているので、すぐに自宅へ駆けつけます。
無事に水を止めることができた場合、すぐに蛇口が空回りしてしまう原因と修理の仕方を確認しましょう。
水道の元栓を止めた場合、世帯全体の水が止まってしまうので、洗い物やお洗濯もできませんし、トイレに行くことすらできません。
水が止まったとはいえ、まだまだ普通の生活を送ることができない状態です。
なんとか今日中に蛇口が空回りする原因を理解した上で、直してしまいましょう。
蛇口の空回りが起こる原因
蛇口のハンドルが空回りしてしまう原因の大半は、経年劣化による蛇口の部品の故障です。
そのため、故障した部品を交換すれば、蛇口をまたいつも通りに利用することができます。
それでは、蛇口のどのような部品の故障が原因なのでしょうか?
まずは下の図をご覧ください。
一般的な蛇口とは、ハンドルを回すとスピンドルが回転し、栓の役割を果たすコマが開閉することによって水が出る仕組みになっています。
蛇口のハンドルが空回りするといった現象は、このスピンドルやコマが劣化によって摩耗し、機能しなくなってしまうことが原因で起こります。
そのため、このスピンドルやコマを交換することで、蛇口が直る可能性が高いのです。
しかし、蛇口のハンドルの形は上記の図のような形の物ばかりではありません。
種類によっては、自分で部品交換をするのが難しい場合もあります。
では、蛇口のハンドルにはいったいどのような種類があるのでしょうか。
その蛇口、自分で直せる?自分で空回りを解消できる蛇口の見分け方
蛇口のハンドルは大きく分けて4つのタイプがあります。
写真 | 名称や特徴 | 難易度 |
単水栓
・機能は吐水と止水のみ ・水かお湯だけ出せる |
中 | |
2ハンドル混合栓
・水もお湯も出せる ・水量や温度を2つのハンドルで調整 |
中 | |
シングルレバー混合栓
・キッチンによく使われる ・水量や温度を1つのレバーで調整 |
高 | |
サーモスタット混合栓
・お風呂によく使われる ・温度を温調ハンドル、水量や吐水口を切替ハンドルで調整 |
高 |
蛇口のハンドルはこのように分類されますが、自力での部品交換が可能なのは単水栓と2ハンドル混合栓です。
2ハンドル混合栓の場合は、2つあるうちの片方のみのハンドルが空回り状態になってしまう場合があります。
このような場合でも、この記事でご紹介する修理方法で蛇口を直す事ができる可能性があります。
シングルレバー混合栓やサーモスタット混合栓も、修理が不可能なわけではありません。
しかし、上の2つと比べると格段に複雑な構造になっており、部品の種類も多いです。
そのため、仮に分解して部品を交換することができたとしても、その後の組み立てにとても苦労するでしょう。
下手に自分で複雑なハンドル部分を分解してしまうと、大事な部品を破損・紛失してしまって、蛇口を丸ごと交換するハメに!なんてことも…。
もし故障してしまった蛇口がシングルレバー混合栓もしくはサーモスタット混合栓の場合は、すぐに業者に依頼して修理してもらいましょう。
水の110番救急車はお電話1本でご自宅に駆けつけ、修理のお見積りをします。
お見積り後は、すぐにその場で修理をご依頼いただくことも可能です。
水の110番救急車について詳しくはこちら
単水栓と2ハンドル混合栓は、どちらも同じ方法で部品交換をすることができます。
それでは、部品交換の方法を解説してまいりますね。
水道業者が伝授!蛇口の空回りを部品交換で直そう!
- モンキーレンチ
- ドライバー
- 止水栓を閉める
- 排水口の栓をする
- 蛇口を分解してスピンドルやコマを取り出す
- ホームセンターなどで新品の部品を購入する
- 新品のスピンドルやコマを取り付ける
- 止水栓を開ける
1.止水栓を閉める
まずは蛇口の止水栓を止めましょう。
作業中に水が噴き出してしまうのを防ぐためです。
※空回りして水が止まらないときの緊急措置で既に止水栓を閉めている場合は、このステップは必要ありません。
蛇口に対応する止水栓がついていない場合は、世帯全体の水道の元栓を閉めて作業しましょう。
止水栓や水道の元栓の閉め方わからない方はこちらを参照してください。
2.排水口の栓をする
蛇口を分解すると、小さな部品やネジが利用されています。
小さな部品を、誤って排水口に落としてしまうと、また部品を買い直す必要があったり、排水口がつまってしまう恐れがあります。
事故を防止するため、蛇口を分解する前にかならず排水口の栓をしましょう。
3.蛇口を分解してスピンドルやコマを取り出す
いよいよ蛇口を分解します。
下の図を参考にして蛇口を分解しましょう。
ネジを回すとき、ネジが固着してしまい、回らない場合があります。
そういった場合は、ムリに力を入れて回そうとすると、ネジがなめてしまう(ネジの溝が潰れてしまうこと)恐れがあります。
ネジがなめてしまうと、ドライバーで分解することができなくなってしまうので、業者に依頼し、専用の工具で作業してもらう必要があります。
なかなかネジが回らないときは、上から押す力7に対して回す力3でネジを回すのがコツです。
また、ゴムパッキンが古く劣化している場合、素手で触ると手が真っ黒になってしまうほど汚れてしまうことがあります。
石鹸でもなかなか落ちない頑固な汚れなので、できればゴムパッキンは素手で触らないことをオススメします。
スピンドルを外す際、上手く外すことができない場合があります。
そんなときは、スピンドルの頭に取り外したハンドルをはめて回してみましょう。
スピンドルとハンドルはもともと噛み合う仕組みになっているため、スピンドルにハンドルをはめると簡単に回って取り外すことができるようになっています。
4.ホームセンターなどで新品の部品を購入する
蛇口のハンドルを分解することができたら、分解して取り出したスピンドルやコマ、ゴムパッキンを持ってお近くのホームセンターへ行きましょう。
このとき、可能であれば蛇口のメーカーや型番を控えておくと、後から役立つことがあります。
ホームセンターに着いたら、お手元のスピンドルやコマと同じ形をした蛇口の部品を探しましょう。
似たような部品が多いので、迷ったら店員さんに聞くのが確実です。
スピンドルやコマ、ゴムパッキンは、いずれも数百円で購入することができます。
5.新品のスピンドルやコマを取り付ける
無事に新しい部品を購入することができたら、蛇口を分解したときと逆の手順で新品の部品を蛇口に取り付けましょう。
スピンドルの取り付けは少し難しいです。
スピンドルを完全に閉じた状態でナットを締めてしまうと、スピンドルが固く回らなくなってしまいます。
逆にスピンドルを端まで緩めてしまうと、うまくナットが締まらない場合があります。
スピンドルを適当なところで調整しながらナットを締めていく必要があるので、ちょうどいいところを見つけるまで根気よく調整しましょう。
6.止水栓を開ける
作業が完了したら、止水栓を開けましょう。
水漏れすることなく、うまく止水と吐水を切り替えることができたら作業完了です。
自分で蛇口の部品交換をして、ハンドルの空回りを直す場合、修理にかかる費用を新品の部品代数百円に抑える事ができるのが魅力です。
反面、注意しておかなければいけない点もいくつかあるので、そのようなリスクの部分もお話しておきましょう。
自分で部品交換をする際の注意点
まず時間と手間がかかってしまいます。
蛇口の分解作業や組立作業は、初めての方にもできるような作業内容ではありますが、決して誰にでもすぐできるような簡単な作業ではありません。
さんざん時間をかけて汗水たらして蛇口を分解した挙げ句、新しい部品を取り付けたら元に戻せなくなったという話もよく聞きます。
それだけではなく、費用が余計にかかってしまう可能性もあります。
小さな部品を紛失してしまったり、誤って適合しない部品を購入してしまうと、それだけで部品代が余計にかかってしまいます。
それだけで済めばいい方で、止水栓がしっかり閉められておらず作業中に水が噴き出してしまったり、重要な配管を破損して余計に修理が必要になることも。
さらに集合住宅で水漏れを起こしてしまうと、下の階の住人とトラブルになってしまい損害賠償を請求される恐れすらあるのです。
自分自身で部品交換を行う際は、こういった危険も自己責任です。
充分に注意して作業しましょう。
うまく交換できなかった・作業途中で心が折れてしまった場合は?
新しい部品に交換したにも関わらず、うまく蛇口の水が出ない・止まらない場合もあります。
原因としては、以下のようなことが考えられます。
- 新しい部品が蛇口に適合していない
- 新しい部品やハンドルがうまく取り付けられていない
- そもそもスピンドルやコマが原因ではなかった
いずれにしても、これ以上自分だけの力で蛇口を修理するのは難しいかもしれません。
致命的な二次被害を出してしまう前に、プロに修理を任せてしまうのもひとつの手です。
また、自分で交換しようとしてみたものの、途中で交換作業を断念して私たちにご相談くださるお客様も多くいらっしゃいます。
大事なのは、ムリかも・・・と思った時点でご相談いただくことです。
どうしたらいいかわからないまま、手探りで作業を進めていくのは泣きそうになりますし、他の大事な部品を破損してしまう可能性もどんどん高くなっていきます。
「手探りで色々なところを開けたり閉めたりしていたら、止水栓が根本から折れた。私の心も一緒に折れてしまった。」
といった悲劇が起こる前に、私たちにご相談いただきたいです。
私たち水の110番救急車は、常に地域を巡回しているため、お電話1本でご自宅まで駆けつけます。
ご自宅に到着したら、その場で作業のお見積りをし、お見積りにご納得いただいた場合のみ、作業をご依頼いただくことができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
蛇口が空回りして水が出ない・止まらない場合、原因はスピンドルやコマの劣化であることがほとんどです。
単水栓や2ハンドル混合栓の場合は、自分で部品交換をすることで蛇口を直すことができる可能性があります。
この記事でご紹介した手順を参考に、修理に挑戦してみてください。
上記以外のタイプの蛇口は、自分で修理するのは難しいでしょう。
また、自力で修理可能なタイプの蛇口であっても、どこかのタイミングで自力での修理が難しいと感じられることがあります。
このような場合は、無理せず業者を頼りましょう。
時間も手間も浪費せずに済みますし、確実に蛇口を直してくれるので安心です。