水道の蛇口が固い・回らない時の修理法!プロがわかりやすくご紹介
「蛇口を回そうとしても固くて回らない…!」
「固すぎて蛇口が使いづらい」
「どうすればカンタンに回せるようになるの?」
あなたは今、こんな悩みを抱えてはいませんか?
長い年月蛇口を使っていると、どんどんハンドルが固くなってしまうケースが多くあります。
実は蛇口の内部の部品が劣化したり、水道水に含まれるミネラルが結晶化したりすることで、ハンドル部分が回りづらくなってしまうんですね…。
ですので原因に合わせて、ピッタリな修理をしていく必要があります!
この記事では、蛇口のハンドルが固まってしまった時の回し方や原因、修理法をご紹介。
ご自分でできる修理の手順をご紹介しますので、「お金をかけずに直したい」という方も必見です!
この記事がお悩み解決の手助けになれば幸いです。
それでは参りましょう。
※「すぐに蛇口が固い状態を直してほしい」そんな方は「水の110番救急車」にお任せください!
最短30分でお伺いし、蛇口トラブルをすぐに修理させていただきますね。
蛇口が固いときの開け方
蛇口が固くて回りづらい場合は、修理をせずとも開けることができます。
それはタオル・手袋などの布を介して蛇口を回す方法です!
なぜ布を巻くと回せるかというと、布を巻けばハンドル部分との接地面積が増えるから。
素手で回すと接地面積が小さく、手の力がハンドルに伝わりづらいです。
ここで布を巻けば接地面積が増えることで力が伝わりやすくなり、固くなったハンドルも回せるんですね!
なお固くて閉まらない場合は、最後まで閉めすぎないようにしましょう。
次に開けるときにかなりの力が必要になってしまいます。
また部品の劣化やサビがひどい場合は、この方法でも回せない可能性があります。
もし直せなければ、この後ご紹介する原因を確認し、修理を試してくださいね!
蛇口が固くなってしまう原因
まずは蛇口のハンドルが固くなってしまう原因を見ていきましょう。
すぐに修理方法が気になる方が多いかと思いますが、ちょっとお待ちください!
固まったハンドルを修理する場合は、蛇口の種類に合わせて適切な修理をするのがポイント。
さらにどんな原因があるかを知ることで、トラブルの仕組みをより詳しくご理解いただけるはずです。
それでは早速、蛇口が固まる原因を見ていきましょう!
蛇口のパッキン部分のグリス切れ
蛇口の内部には、パッキン部分にグリスが塗られています。
そもそもグリスとは、部品同士の滑りをよくするための潤滑油のこと。
新品の状態ならグリスの量は問題ありませんが、使い続けることでグリスは減り、そのうちなくなってしまいます。
この場合は、グリスを塗り直すことでハンドルの固さを直せる可能性があるんです。
ホームセンターでも販売されている蛇口専用のグリスを塗ることで解消できます。
一方でグリスを塗るのは、蛇口の知識がない方には難しいことが多いです。
そもそもグリス切れが原因か判断するのも難しいですよね…。
そのためグリスを塗るよりは、部品ごと交換するのがオススメ!
交換方法については、この後詳しくご説明しますね。
蛇口のパッキン劣化
蛇口内部の部品の中でも、パッキンが劣化する可能性があります。
パッキンとは、部品同士のすき間から水漏れするのを防ぐゴム製の部品です。
この部品も使い続けることで劣化し、ボロボロになってしまいます…。
さらにパッキンが劣化した場合、水が止まりにくくなっているため、劣化前よりも強い力で蛇口を閉める必要があります。
そのためパッキン以外の部品にも強い負荷がかかり、別のトラブルが発生してしまうかもしれないんですね。
この場合は、パッキンなど部品の交換をする必要があります!
交換方法は後ほどご説明します。
蛇口のカートリッジ劣化
シングルレバー混合栓という蛇口の中には、カートリッジという部品があります。
蛇口のタイプについては、後ほど詳しくご説明しますね。
カートリッジは水とお湯が混ざる量を調整する役割があるんです。
この部品はレバーと直結しており、劣化するとレバーが動きづらくなり固くなります!
ですのでこの部品が原因の場合は、カートリッジの交換をすることで動きをスムーズにできるんです。
交換方法は後ほど詳しくご紹介します。
蛇口のネジ劣化
パッキン以外にも、内部のネジが劣化してしまう可能性もあります。
ネジにはデコボコとした部分がありますが、長年使ってるとすり減ってきてしまいます。
するとスムーズにネジが回らなくなり、ハンドルが固くなってしまうんですね。
さらにサビが発生することで、部品同士の動きが固くなってしまうことも。
蛇口に使われている部品は、もちろん錆びづらいものを使っています。
ですが長年使っていると、少しずつサビができてしまうんです!
なおこの原因の場合はネジを交換したり、サビを落としたりすることで解消できます。
ただこの原因が起きている蛇口のほとんどは、10年近く使っている古い蛇口であることがほとんど。
ですので部品を交換するよりも、蛇口ごと交換するのがオススメ!
蛇口の交換については、こちらで詳しくご紹介しますね。
蛇口内部でミネラルが結晶化
水道水にはミネラルが含まれています。
蛇口についた水分が蒸発すると、ミネラルの白い結晶ができるんです…!
この白い結晶がどんどん溜まっていくことで、ハンドルが固まってしまうんですね。
この場合、蛇口を分解して結晶を擦って剥がし、加えてグリスの補充をする必要があります。
一方で結晶化が進んだ蛇口は、かなり昔から使っている蛇口であるケースがほとんど。
ですので分解して直すよりは、新しい蛇口に交換するのがオススメ!
交換方法は、以下のブロックで詳しくご説明しますね。
さてここまで、蛇口が固くなってしまう原因についてご紹介しました。
原因がかなり多いことがお分かりいただけたかと思います。
ではこのような原因を踏まえ、蛇口が固いときの修理方法を見ていきましょう!
蛇口が固いときの修理方法
ではここからは蛇口のタイプごとに、ハンドルなどが固いときの修理方法をご説明しますね。
今回ご紹介するのはシングルレバー混合栓・ツーハンドル混合栓の2つ。
下の表にある蛇口の名前・写真から、あなたのお家のの蛇口と同じものをタップしてください!
シングルレバー混合栓の場合
シングルレバー混合栓の場合は、どの原因にせよカートリッジの交換をしましょう!
交換することで蛇口のハンドルがスムーズに動くはずです◎
なおシングルレバー混合栓は、以下のような部品でできています。
赤枠で囲っているのがカートリッジですね。
では交換手順をカンタンにご紹介しますね。
- 水道の元栓を閉めて、蛇口から水が出ないことを確認する
- レバーのネジを外して、レバーを引き抜く
- 蛇口本体が動かないように固定しつつ、ナットを回す
- カートリッジの向きを確認した後にカートリッジを抜く
- カートリッジの向きの通りに新しいカートリッジをいれる
- 逆の手順で元に戻し、固まり具合が直ったか確認する
※この手順は蛇口の種類によって細部が異なる場合があります
また必要なものは以下の通りです。
- ドライバー
- レンチ
- 蛇口固定用の工具
- 新しいカートリッジ
それでは手順を詳しく見ていきましょう!
(1)水道の元栓を閉めて、蛇口から水が出ないことを確認する
まずは水道の元栓を閉めて、蛇口に流れる水を止めましょう!
元栓は一戸建て・アパートとマンションで違います。
- 一戸建て・アパート:敷地内の地面の中
- マンション:玄関の隣にある扉の中
元栓を時計まわりにして閉めてくださいね。
(2)レバーのネジを外して、レバーを引き抜く
次にレバーを外します。
レバーの前・後ろ・上側のどこかにネジがあるかと思いますので、ドライバーを使って外します。
もしカバーがかかっている場合は、マイナスドライバーを隙間に差し込んで外してくださいね。
(3)蛇口本体が動かないように固定しつつ、ナットを回す
先ほどご紹介した蛇口固定用の工具のでっぱり部分を、蛇口後ろ側の穴に差し込みます。
そのまま工具を持っていれば蛇口が固定されるんです!
その後ナットをレンチを使って回し、ナットを回します。
(4)カートリッジの向きを確認した後にカートリッジを抜く
ナットを回して外すと、蛇口の中にカートリッジがあります。
このカートリッジを引き抜きましょう!
引き抜く時は、どの向きにカートリッジが挿さっていたか確認してください。
これは新しいカートリッジを差し込む時に、向きを間違えないようにするためです。
(5)カートリッジの向きの通りに新しいカートリッジをいれる
新しいカートリッジを、古いカートリッジと同じ向きに差し込みます。
もし間違えるとうまく設置できなかったり、レバーの水・お湯が出る向きが逆になってしまうんですね。
(6)逆の手順で元に戻し、固まり具合が直ったか確認する
最後に逆の手順で蛇口をもとに戻し、レバーがスムーズに回せるか確認しましょう!
これで直せれば作業終了です。
ここまでシングルレバー混合栓での蛇口修理法をご説明しました。
記事内容をもとに、修理を試してください!
なお修理を実際にしている動画がございました。参考になるかと思いますので、ぜひご確認ください。
一方でもしかすると、読み進める中で「私にはできなそう…」と思われた方がいるかも知れませんね。
さらに試してみたものの直らないこともございます。
そんな方は自分で、もしくは業者に頼んで蛇口ごと交換するのがオススメです!
これから詳しくご説明しますね。
ツーハンドル混合栓の場合
ツーハンドル混合栓の場合は、どの原因にせよスピンドルの交換をしましょう!
この蛇口は、以下のような部品でできています。
では交換手順をカンタンにご紹介しますね。
- 水道の元栓を閉めて、蛇口から水が出ないことを確認する
- ハンドルの上にあるキャップをマイナスドライバーで外す
- ネジを外し、ハンドルを取る
- カバーナットを回して外す
- 三角パッキン・パッキン受け・スピンドルを外す
- スピンドルを新しいものと交換する
- 逆の手順で元に戻し、固まり具合が直ったか確認する
※この手順は蛇口の種類によって細部が異なる場合があります
また必要なものは以下の通りです。
- ドライバー
- レンチ
- 新しいスピンドル
それでは手順を詳しく見ていきましょう!
(1)水道の元栓を閉めて、蛇口から水が出ないことを確認する
最初に水道の元栓を閉めて、蛇口に水が流れないようにしましょう!
元栓の場所は一戸建て・アパートとマンションで違います。
- 一戸建て・アパート:敷地内の地面の中
- マンション:玄関の隣にある扉の中
元栓を時計まわりにして閉めましょう。
(2)ハンドルの上にあるキャップをマイナスドライバーで外す
次にハンドルの上にある色がついたキャップを外します。
このキャップはマイナスドライバーなどを差し込めばパカッと外れます。
(3)ネジを外し、ハンドルを取る
キャップを外すと中にネジがあります。
こちらのネジを外した後に、ハンドルを引き抜いて外してください!
(4)カバーナットを回して外す
ハンドルの下にはカバーナットがあります。
こちらは少し固いので、ナットを使って回し外しましょう。
(5)三角パッキン・パッキン受け・スピンドルを外す
すると三角パッキン・パッキン受け・スピンドルの順に重なっています。
これをすべて外してください!
手で引っ張れば外せるはずです。
(6)スピンドルを新しいものと交換する
用意したスピンドルを、中に差し込みましょう。
スピンドルはしっかり奥まで差し込んでくださいね。
(7)逆の手順で元に戻し、固まり具合が直ったか確認する
最後に逆の手順で蛇口をもとに戻し、ハンドルを回してみましょう!
ここまでツーハンドル混合栓での蛇口修理法をご説明しました。
ご紹介した手順をもとに、修理にチャレンジしてみてくださいね!
なお以下の動画では実際に修理作業をしており、参考になるかと思います。
もしかするとここまで読んだ方の中には「自分でやるには難しいかな」と思われた方がいるかも知れません。
さらに試してみたものの直らないケースもあります。
そんな方は自分で、もしくは業者に頼んで蛇口ごと交換するのがオススメです!
これから詳しくご説明しますね。
蛇口を修理しても固い場合は「交換」がオススメ
「自分でやるには難しい」
「試したけど直らなかった」
そんな方は蛇口ごと交換するのがオススメです。
実は蛇口内部の部品は、10年経つとかなり劣化していることが多いです。
もし部品を交換しても、すぐに別の部品が壊れてまた修理する羽目になる可能性は十分にあります。
ですのでもしお使いの蛇口が古い場合は、新しい蛇口に交換するのがオススメなんですね。
なお蛇口の交換手順は、以下の記事で詳しくご紹介しています。
気になる方はぜひ参考にしてください。
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まとめ
この記事では蛇口が固い場合の対処法などについてご紹介してきました。
ご自分の蛇口タイプに合わせて、適切な修理を試してくださいね。
なお「水の110番救急車」でも修理・交換のご依頼を受け付けておりますので、お気軽にご相談いただければと思います。
あなたの悩みが無事解決できることを祈っております。
それでは!