洗面台床が水浸し!水漏れ時の4つのチェックポイントと自分できる修理方法
「洗面所で歯をみがいていたら洗面台の下から水があふれてきた…」
「ふと洗面台の下の収納部分を開けたら中が水浸しに…」
「洗面所の床がぬれているけどどこから水がもれてるかわからない…」
普通に使っているハズの洗面台の下から、ある日突然水が流れてきたら、当然びっくりしてしまいますよね…!
今までどおりに洗面台を使えるようにするには、すぐにでも水漏れを直さなくてはいけません。
しかし普通に使っていただけの洗面台からの突然の水漏れ、原因もわからず対処に困ってしまいませんか?
もしあなたが、このような洗面台の水漏れ対処にお困りでしたらもう大丈夫。
こんなやっかいな洗面台の水漏れですが、実は簡単に原因をチェックすることができます。
なぜなら、あなたがいくら洗面台を日ごろから大事に利用しても、どうしようもなくしくみ上、水漏れを起こしてしまうポイントが4か所あるからなんです。
今回は、水周りのトラブルのプロである私こと水の110番救急車のカワタが、洗面台から水漏れしたときの4つのチェックポイントをあなたにご説明します。
水漏れ箇所や原因別に、自分でできる対処法も紹介するので、きっとあなたが洗面台の水漏れを最速で解決するための手助けになるでしょう。
それではまいります!
水漏れが起こる4スポットとチェック方法
洗面台は水が出る場所でもあり、水を流す場所でもあります。
その過程で、水が漏れやすいポイントが4か所あります。
- 給水栓
- 蛇口本体
- 排水トラップ
- 排水管
なぜこれらの箇所から水漏れが起こってしまうのか、ひとつずつ見ていきましょう。
1.給水栓からの水漏れ
台所の収納を開けると、水やお湯が供給される給水栓が見えるでしょうか。
この給水栓は、ナットなどによって給水ホース(銅管の場合もあり)に固定されていて、蛇口へと水を送り込みます。
この給水栓には常に高い水圧がかかっていて、地震などが原因でちょっとナットが緩んでしまうと、徐々に緩みが大きくなっていき、そこから水漏れを起こしてしまうことがあります。
2.蛇口本体からの水漏れ
洗面台の蛇口は多くの部品が組み合わされてできていますね。
にもかかわらず、普段、部品のつなぎ目から水が漏れてこないのはなぜでしょうか?
それは、蛇口や排水管など、水が使われる装置の多くに、パッキンと呼ばれる部材が利用されているからです。
パッキンとは別名「密封装置」とも呼ばれていて、部品と部品の間にゴムでできたパッキンをはさみ込むことで、部品の間の隙間をなくす役割があります。
このパッキンはゴム製なので、月日が経つと劣化してしまいます。
10年〜15年程度でゴムがボロボロになってしまうことが多く、蛇口本体よりも早く寿命がおとずれてしまうのです。
パッキンが劣化してしまうと当然、部品同士に隙間ができてしまうので、蛇口本体から水漏れが起きてしまいます。
3.排水トラップからの水漏れ
洗面台の排水口に流された水は、排水トラップを経由して床下の排水管へ流れていきます。
排水トラップとは、排水管から上がってくる汚水の悪臭や、虫の侵入を防ぐ役割があります。
この排水トラップは、ナットなどによって固定されていて、ナットがなにかの拍子に緩んでしまったり、排水口に流されたものがどこかでつまってしまうと、このつなぎ目から水漏れを起こしてしまう場合があります。
4.排水管からの水漏れ
排水トラップを通った水は、床下の排水管へと流れていきます。
床下の排水管は、目で見えない場所にあるので、劣化や亀裂に気づきづらく、知らない間に進行してしまうことがあります。
床が水浸しになるような水漏れでなく、壁ぎわの巾木や床板が湿ってくるような水漏れの場合は、床下の排水管から水漏れを起こしている可能性が高いです。
3ステップでわかる水漏れ箇所のチェック方法
- バケツ
- タオル
- 洗面台下の収納扉を開けて中身を取り出す
- 水受け用のバケツやタオルを設置する
- 洗面台の水を流す
まずは洗面台下の収納扉を開けて、中に収納している物をすべて取り出してください。
すべて取り出すと、洗面台の給水栓や排水トラップなどが直接見えるようになります。
次に、排水トラップの下に水受け用のバケツを設置します。
バケツで水を受けきれない場合に備えて、床下の排水管への接続口にタオルを敷いておきましょう。
以上の準備が完了したら、洗面台の蛇口をひねって水を流してみましょう。
- 給水栓
- 蛇口本体
- 排水トラップ
- 排水管
上記の4ポイントに注目し、水漏れ箇所を特定してください。
水漏れ箇所が特定できない場合
床下の排水管から水漏れを起こしている可能性が高いです。
なぜなら、上記でお伝えしたとおり、床下の排水管は直接目視できない位置にあるためです。
床下の排水管は、素人が修理することはかなりむずかしいのですが、そんなときにご相談いただきたいのが水の110番救急車です。
水の110番救急車は年中無休、お電話をいただいたら最短30分であなたのご自宅にお伺いします。
ご自宅に到着したら、水道修理の専門家が水漏れ箇所を診断し、修理にかかる費用を無料でお見積りします。
気軽にご相談いただけるので、ぜひご連絡してみてください。
また、その他に洗面所の床が水浸しになってしまう原因として、洗面台以外からの水漏れも考えられます。
洗面台以外の原因で代表的なものは3つあります。
原因① 上階からの水漏れ
マンションやアパートなどの共同住宅の場合、上階の洗面台やお風呂の排水管から水漏れが起きると、漏れた水が床下や壁を伝って下階に到達することがあります。
賃貸物件の場合は、大家さんに問い合わせると確認してもらえることがありますが、持ち分マンションなどの場合は、管理会社に言っても対応してもらえない場合が多く、その際は自分で上階の住人に確認する必要があります。
原因② 洗濯機の排水口からの水漏れ
現代の一般的な家の場合、洗面所に洗濯機が置かれておることが多いかと思いますが、洗濯機の排水設備がつまりなどにより故障すると、洗濯の際に水漏れを起こし、洗面所の床が水浸しになってしまいます。
原因③ その他の家電などからの水漏れ
水を用いる家電用品が置いてある場合、その家電用品からの水漏れがないか確認しておきましょう。
水漏れスポット別!初心者でもできる水漏れ修理の仕方
給水栓から水漏れはナットの締め直し
給水設備から水漏れがある場合、洗面台を利用していなくても、常に水が漏れてしまっているのではないでしょうか。
給水栓からの水漏れは、放っておくと水道代が垂れ流し状態になってしまうので、今すぐ処置する必要があります。
水漏れが給水栓から起こっている場合は、給水栓と給水ホースとのつなぎ目に隙間ができている可能性があります。
そのため、給水栓と給水ホースとのつなぎ目を固定しているナットを締め直すことで、水漏れを止めることが可能です。
給水栓のナットを締めても水漏れが解決しない場合は、給水栓に取り付けられているソケットの不具合や、給水ホース自体に穴が空いている可能性があります。
応急処置として、給水栓についている止水栓を閉めましょう。
そうすると、一時的に洗面台の蛇口から水が出なくなりますが、給水栓からの水漏れが止まります。
蛇口本体からの水漏れはパッキン交換やナットの締め直し
蛇口本体からの水漏れは、パッキンの劣化やカバーナットの緩みが原因の場合が多いです。
パッキンはホームセンター等で数百円で売っているので、蛇口のメーカーや型番を控えておき、適合するパッキンを購入して交換しましょう。
パッキンを交換する際は、蛇口の説明書を見ながら慎重に分解しましょう。
分解した結果、もとに戻せなくなったというお客様からもよくご相談をいただきます。
パッキンやカバーナットの締め直し方法について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
排水トラップの付近から水漏れがある場合
排水トラップと排水ホース(パイプ)とのつなぎ目から水漏れがある場合は、他の場合と同様に、ナットを締めれば水漏れが解消される場合があります。
排水ホースや排水パイプに穴が空いていることもあるので、その場合はビニールテープを巻きつけて応急処置をし、排水ホース(パイプ)を新しいものに交換しましょう。
排水ホース(パイプ)を新しい物に交換するには、新しい排水ホースを購入し、現在取り付けられているものと交換しなくてはいけません。
素人には難しい作業になってくるため、応急処置が完了したら水道業者へ修理を依頼しましょう。
排水ホースと床下の排水管との接続を直す
排水トラップから接続された排水ホース(パイプ)は、床下の排水管へと接続されていますが、なにかの拍子にこの接続がずれてしまう場合があります。
なにかの拍子にずれてしまう程度であれば、それを元に位置にはめ込む作業も、手でずらせば簡単にできることが多いので、すぐに直してしまいましょう。
床下の排水管に正しく接続されているにも関わらず、水漏れが発生している場合は、手が届かない位置にある床下の排水管から水が漏れているため、自力での対処はほぼ不可能です。
水道業者へ修理を依頼しましょう。
水道業者に修理を頼んだ方がいいケースまとめ
ここまで、初心者の方でも簡単に水漏れを修理できる方法をご紹介した中で、プロの水道業者に任せたほうが良い場合についてもお話してきましたが、いったんここで水道業者に修理を頼んだ方がいいケースをまとめましょう。
- 接続部分のナットを締めても給水栓から水が漏れるとき
- パッキンを交換しても蛇口から水が漏れるとき
- 新しいパッキンや蛇口の分解手順がわからないとき
- 排水ホースやパイプに穴が空いていたとき
- 床下の見えない排水管から水が漏れているとき
これらのケースでは、初心者では水漏れの修理が難しいので、プロの水道業者に修理を依頼するのが無難です。
「業者に頼むのがいいのはわかったけど、修理費をぼったくられないか不安…」
「忙しいから、電話したらすぐ来てくれる業者はあるのかな…」
このようなことでお困りの方は、私たち水の110番救急車にご相談ください。
お電話いただければ最短30分でご自宅におうかがいし、その場で修理の無料見積もりをします。
見積もり以上の金額になることはなく、適正金額でのご案内になるので、どなたにも安心してご利用いただくことができます。
洗面台の水漏れでよくある質問
水漏れでカビが生えた床はどうすればいいの?
水漏れが防がれれば、市販のカビ取り洗剤で拭き取れば大丈夫です。
水漏れが原因でカビが生えてしまった場合は、水漏れが収まれば、急激に湿度が上昇しない限り、カビが増えることはありません。
床にカビが生えてしまうことは、床が腐ってしまうわけではないため、カビを拭き取って清潔にすれば問題ないのです。
ただし、水漏れにより、カビだけでなく床が腐ってしまうほどの被害がある場合は、床材を補強するなどの対策をしないと、床が抜けてしまったり害虫が侵入してしまう原因になってしまいます。
火災保険などに入っている場合は、水ぬれ補償が適用される場合もあるので、火災保険証書を確認し、保険会社に問い合わせてみましょう。
水受けタンクから水が溢れてしまったらどうすればいいの?
まずは水受けタンクの水を捨てましょう。シャワーホース交換が必要な可能性があります。
洗面台の収納扉を開けると、奥に水受けタンクが取り付けられています。
この水受けタンクは、蛇口のシャワーホースを伝ってくる水が床にたれないよう、取り付けられているもので、取り外しが可能になっています。
水受けタンクを取り外し、タンクの水を捨てて、元の位置に戻しましょう。
元の位置の戻す際は、写真のようにシャワーホースをタンクの中に入れるように設置してください。
この水受けタンクは、シャワーホースの開口部に直接水を当ててしまうことで、水が溜まっていきます。
もしそのような心当たりがなく、水受けタンク内の水を捨ててもすぐにまた溢れてしまう場合は、シャワーホースに不具合があります。
この場合は、シャワーホースや蛇口そのものを交換する必要があるため、水道業者に修理を依頼しましょう。
賃貸で水漏れしたら大家さんが修理代を負担してくれるの?
賃貸物件の設備不具合は大家さん責任です。
民法第606条 賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う。
(参考:e-Gov)
管理会社か大家さんに直接申し出て、直してもらいましょう。
そもそも賃貸物件は大家さんの所有物なので、借りている人がわざわざお金を払って水道設備を修理してあげる必要はないわけです。
業者に頼んだらいくらくらいかかるの?
修理内容や業者によって異なります。軽作業のみで5,000円〜の場合もあれば、床下を掘り起こして数十万円かかる場合も。
業者に修理を頼んだ場合、だいたい以下のような費用がかかります。
- ナット締め・パッキンの交換など軽作業で済む場合:5,000円〜
- 大きめの部品や蛇口本体の交換を伴う場合:30,000円〜
また床下の排水管を修理する場合は、排水管に到達するまでの構造によっても異なり、数十万円かかってしまう場合もあります。
いずれにせよ、業者に頼んだ場合の費用は、状況によってかなり異なるので、無料で見積もりが取れる業者に見積もりをしてもらうのが良いでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は、洗面台から水漏れしてしまった場合の、水漏れスポットとチェック方法をそれぞれご紹介していきました。
水漏れの原因によっては、ナットを少し締めるだけで簡単に修理できる場合があります。
しかし、自分で修理しようと思っても難しい場合もありますので、そのようなときは、無理せずプロの水道業者に修理を依頼しましょう。